★降雪絶無で灼熱の砂漠の国、ドバイ首長国に世界最大の人工スキー場が9月に完成

 外界は40度を越す猛暑の国、湾岸のドバイに世界最大の人工スキー場が誕生する。26日付のロンドンに本拠を置くミドル・イースト・オンライン(アラビア語電子版)が報じた。
 アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国の砂漠の中に誕生する25階建ての入り組んだ建物からなる「ドバイ・スキー・プロジェクト」は、建築工学の挑戦と言えよう。世界最大で、中東で唯一の屋根付きのスキー場には千人が工事をしている。
 マージド・アル・フテイム・グループが建設する巨大なショッピング・センター「UAEモール」の中に建設するこのスキー場は、世界で3番目の大きさになるこのショッピング・センターに客を呼び込む狙いがある。
 9月に完成する、400メートルの急勾配滑走路を備えた最新鋭のこのスキー場では、外気温が40度を越える中、ストーブに当たりながら本物の雪が舞うのを楽しめる。
 スキー場の運営責任者のビル・テイラー氏は、「この事業の目的は、スキーをするだけでなく、雪を見たことが無い多くの人々に冬の活動とスキー遊びを提供することだ」と語る。
 「初心者から上級者までレベルに合わせて5段階の傾斜の滑走路が用意されている。主要滑走路には60度のカーブが付いている。コースの真ん中には喫茶室もあり、コース下の空間には更衣室や雪の洞窟など娯楽ホール、90メートルの雪のトンネルなどから成る天然の雪で覆われた3千平方メートルの雪の庭園がある」
 「昨年ドバイを訪れた観光客は500万人に達したが、同じくらいのドバイ居住者をスキー場に呼び込みたい。指導員も居るから初級者も練習できる」
 全体の敷地はサッカー場が三つも入る22500平方メートルだ。6千トンの本物の雪を50センチの厚さで敷き詰める。収容人員は1500人で年間50万人の集客を目指す。毎夜30トンの雪が製造される予定だ。室内の気温は日中はマイナス1度、夜間はマイナス7度になる。現在各国からプロ・スキーヤーや指導員の募集が行われている。
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